羽織紐の結び方(その2)

バランスよく決まる結び方

これは、和装関連の書籍などでよく紹介される結び方で、輪を作って重ねるやり方です。結びあがりがその一のものに比べ、バランスよく決まるのが特徴です(その一は左右にやや傾く感じとなります)。覚えてしまえば、さほど難しい結び方でもありませんが、輪の大きさや房を落とす長さを決めるのに多少馴れが必要です。なお、写真は平打ちの羽織紐で説明していますが、丸組みの羽織紐も全く同様です。

結び方(その2)

まず、写真のようにして左右の紐
を輪にします。この時、必ず房の
先が上になるように紐の下に置い
て輪にします。

こんな風に房の先が上にくる様に
して左右の紐を輪にして持ちます
(実際はもう少し小さな輪にしま
す)。この時、輪にして重ね合わ
せた紐の部分を指で押さえますが
乳の部分からこの指で押さえた部
分までの長さが、結び目の来る位
置になります。あとで紐を締める
と多少結び目の位置は下がります
から、だいたい乳から5~6cm
くらいの位置で押さえるといいで
しょう。
今度は、左右の輪を重ね合わせま
す。この時、左の輪が上にくるよ
うに重ねますが、利き手の都合で
逆にしても構わないと思います。
重ね方が逆になっても結び目の形
が変わるわけではありません。
これは重ね合わせた輪の部分を真
上から見たところです。平打ちの
羽織紐の場合は、写真のように上
に重ねた輪が内側にぴったりと重
なるようにします。丸組みの紐の
場合は上下二段に重なるように合
わせます。
上に跳ね上げた房の部分を半分に
折り、上から下に輪の中に落とし
込みます。
輪の部分に房の根元が位置するよ
うに、下の紐を引いて形を整えて
出来上がりです。
裏返してみると、その一とは違う
結び目になっているのがわかりま
す。