京都「えいたろう屋」

今回は京都のお店をご紹介。きものとは関係なさそうな食べ物屋さんですが実は・・・。

「おばんざいと炭火焼と旨い酒とええ男とええ女と・・・えいたろう屋」
とは、このお店の名刺に書かれている紹介文。
おばんざいとは、京都の言葉で家庭料理、お惣菜、
美味しい料理などのこととか。
場所は京都の御池室町。地下鉄の御池駅2番西北口よりすぐ。
マスコミでも数多く紹介され、若い方にも大人気のお店ですが、
普段着の和服が似合う恰好の場所でもあります。
ちょっと気の利いた美味しいお店で食事がしたい
なんて雰囲気のお店なのです。
もちろん料理もお酒もお世辞抜きに旨い!
炭火焼は特にオススメですよ。

オーナーの張田さんご夫妻と(2000年春)。
「えいたろう」はお爺様のお名前からとか。

ところで、このお店のオーナーの張田さんとの出会いも、やはり一通のメールからでした。初めてメールを頂いてから間もない頃、たまたま京都への出張があったので直接お会いすることに(きものは持参してホテルで着替えました^^;)。実はこの方、こちらでご紹介した料理屋さんの他に、張田商店という袴の製造・卸もなさっているのです。どちらかというとお寺や神官装束を主に手がけておられるため、一般の方には馴染みがないお店なのですが、一般個人であっても販売してもらえるとのこと。装束といっても、実用着の意識が強いため、安くて丈夫で洗濯できることが条件とか。このため、普段使いのものの大半は木綿や化繊のようですが、生地を選んで仕立ててもらうことも可能です。

実は私も張田商店さんではまだ手がけたことがないという、野袴の仕立てをお願いしてみました。プロトタイプなので改良の余地はあるのですが、ウール地なので安くて丈夫。普段着として気軽に利用できるため、この形状の袴があると重宝します。ぜひ、既製品も開発して販売して欲しいです(どうぞよろしくっ!)。

    
後ろの腰板は好みですが、なくてもよいでしょう。
  
左右にポケット、前空きにファスナーをつけてもらいました。
ちなみに袴は「一腰(ひとこし)、ニ腰(ふたこし)」とも数えます。

張田さんは、私と同世代の方ですが、非常に勤勉で努力家な彼は、好きなことをとことん追求したいとの想いから、ジャンルの異なる二種のお店を持つに至ったとか。色々とお話を伺っているうちに、すっかり意気投合し、お互いに刺激の多い出会いでした。きっかけはバーチャルな出会いであっても、やはりリアルタイムな出会いはいいものです。素敵な出会いと美味しい料理に乾杯!ですね(^^)。

DATA

「えいたろう屋」

京都・中京区御池通室町東入北側
電話:075-221-4604



「張田商店」
白生地、紋付、神官装束、女学生袴、
道中袴、裃などの製造・卸

〒602-8443 京都市上京区元誓願寺通大宮西入
電話:075-432-1616
FAX:075-432-1666
2001年7月15日 掲載