和服生活日記~1998年4月

1998/04/03映画「コンタクト 特別版」

早くも映画「コンタクト」のビデオソフトが発売されました。DVD版の「コンタクト 特別版」をさっそく購入。この作品は映画館でも見たのですが、今回じっくりと改めてみ直すと、なかなかの秀作でオススメできる一本です。クライマックスの演出に多少の不満は残るものの、見て損はない映画です。「特別版」とは、DVDのみの仕様で、43分もの特典映像(メイキング映像)のオマケが収録されているというものですが、SFX撮影に使用した器材やソフトウェアの名称まで紹介されており、マニアックでかなり充実した内容です。

本編部分での見モノは、ジョディ・フォスターの長襦袢姿

が見れること?でしょうか。(^^;(本当の見所はもちろん別の部分ですが) ストーリーはともかく、ジョディ扮するエリーが泊まった船室の、恐らく浴衣代わりと思われるちょっと袖のおかしな長襦袢らしきものを纏っているシーンがあるんです。この宿泊室にはなぜかミニ床の間があり、掛け軸やら飾ってあるのですが、なぜか「わらじ」も置いてあるのが笑えます。

1998/04/04近所の公園で桜見物
近所の公園にお花見ではなく、子供を連れ
た散歩がてらに、桜見物してきました。

私は御覧の通り、普段着の和服姿で、
長着は木綿の単の唐桟です。
(さすがに写っていませんが縞モノです)。
羽織だけは紬のアンサンブルので、
日経ゼロワンに出た時のやつです。
帯も綿の角帯で、片ばさみに結んでます。
下着は長襦袢でなく、裾除けと半襦袢の
組み合わせ。つまり、汚れても羽織以外
はそのまま洗濯機にポイできるのです。
結局こういう毎日平気で着られるきものを
最もよく活用していますね。

汗ばむくらいの陽気でしたが、
とっても和服がカラダに心地
よい日でした。

この日の公園は花見客でいっ
ぱいで、すでに酔っ払ってる人
は何の反応もありませんでした
が、そうでない人からはあいか
わらず不思議そうな目で見られ
ましたねえ。
(なんとかならんかいな。
この自国に居ながらの
異国感は・・・
1998/04/10シースルー浴衣!?

呉服専門店大手の「やまと」さん、「鈴乃屋」さんが相次いで透ける素材の浴衣を発売するとの記事を4月10日付けの日経新聞で見つけました。もちろん女性用のみ?(^^;ただし、ひじょーに残念なことに(おいおい・・・^^;)浴衣の下には専用のインナーウェアか水着、スパッツなどを身につけて着用するのだとか・・・。やまとさんのは「アウラ」、鈴乃屋さんのは「シースルーゆかた」という商品名でどちらも発売中らしいです。値段は浴衣が24,800円、帯が9,800円(アウラ)のようです。ちなみに帯は透けないみたいでした。鈴乃屋さん曰く、「若いうちから浴衣を着る習慣を身につけてもらう」のがねらいとか。しっかし、なーんか勘違いしてません?フツーの浴衣も定着しないのにシースルー浴衣で習慣づくのかなあ?こういう遊びゴコロのある商品って基本的には大歓迎ですが、なーんか納得がいかない新製品情報でした。(^^;

1998/04/10きもの仲間と東京都内で突如ミニオフ

和の布さん、かぼすけさん、雅さん、の3名と浜松町で合流してちょっとしたミニオフを楽しんできました。いずれもNIFTYのFKIMONOのアクティヴなメンバーで、和の布さんと雅さんは初対面です(かぼすけさんは以前、赤坂オフでお会いしています)。

和の布さんは仕立がご本業とのことですが、カルチャースクールのきもの講座の講師をなさったり、各種のきもの関連サービスをお仕事としてお持ちの方。「きものプラン」というホームページもお持ちです。もちろんこの日も紅一点のステキな和服姿でした(^^)。ちなみに、かぼすけさんは会社員、雅さんは学生さんで、私を含めみんな仕事帰りのため残りのメンバーは洋服でした。「きもの話」の話題は尽きずあっと言う間のひとときでしたが、こうして着物好きの仲間と直接お会いして色々な話をするのも、ネット上での情報交換とは違った出会いが共有できて、いつもながら嬉しくなります。

和の布さんは、最近のきもの事情がご当人の想いとずれているのではないかという、いささかの悩みをお持ちのご様子でしたが、話を進めるうち、きものというアイテムの捉え方、ベクトルは我々と全く同じであることがわかり、お互いの収穫は大きかったと思います。具体的には、今の人は旧来のきものに関するイロハ事の知識を知ること以前に、もっと困っている身近な問題が多すぎるということです。それは結局、値段、買い方、着方、手入れなど何度もあちこちで取り上げている問題そのものですが、これらを緩和していく動きがなければ、きものはますます特殊な衣服になってしまいますよね。お互い頑張って少しずつでも縺れた糸を解いていきましょう。

幸い、かぼすけさんや雅さんのような若い世代(彼らは20代)の着物好きな方々の存在が急速に浮上していることも事実で、今後ますますこうした傾向の広がりは期待できると思います。もっともっと、みんなの声を集約すれば、きものの未来もきっと今とは変わるはずですよ!(^^)

1998/04/14TVの朝番組で古着屋を紹介

今朝、日本テレビの「ズームイン!!朝!」という番組で、きもののリサイクルショップを紹介していました。東京近辺のお店中心の紹介でしたが、こういう話題が取り上げられるのは、まだまだきものに関心ある証拠?この日紹介されたお店は以下の4店です。お近くの方は覗いてみては?

・「昔のきもの屋 結城伏見」(東京都荒川区)
・「ケイ・コミュニケーションズ」(東京世田谷区)
・「ながもち屋」(東京・池袋西武百貨店内)
・「衣舞(いぶ)」(千葉県千葉市)

1998/04/27浅草の炭火串焼き「櫻田」

今日、浅草「ちどり屋」さんの息子さんご夫婦に誘われて、「櫻田(さくらだ)」という炭火串焼きのお店に連れて行ってもらいました。長火鉢の中に炭を並べて網を乗せ、大ざるに盛られた様々な串焼きの具の中から自由に選んで自分で焼くというスタイルのお店です。これがまた、滅法うまい!食べるのと話しに夢中で写真撮るのをすっかり忘れてしまいました(っていうか、普通こうゆう時写真なんか撮らないよねっ!(^_^;)。鶏肉はもちろんのこと、蛤や里芋など目移りするほど美味しい素材が揃っていて、すっかり満足。さらに、後で注文した紙鍋を使った鴨肉と白葱の鍋も最高でした。ジューシーな出し汁に最後はうどんで締めくくり。あ~ん、病み付きになりそう。

ちどり屋さんのご主人(息子さんの方)は、お酒が飲めないとのことでしたが、奥さんの方は全然平気で日本酒党のご様子。最初はビールを飲んでいましたが、竹筒に入った冷酒があると聞いて、その後は日本酒にチェ~ンジ(銘柄は覚えていませんが)。いやあこの奥さん強いですねえ。勝負したら負けそうなかんじ(^^;。ちなみにご主人は44歳、奥さんは一つ年下だそうです。

楽しい話はもちろん着物の話題をはじめ、お互いの趣味の話やプライベートのことやらと、お互いいろんな一面を見せ合った楽しいひとときでした。実はこの日、HPに寄せられた一通の相談メールがもとで知り合った澤田さんという女性も一緒だったのです。わざわざニューヨークから結婚準備のために帰国された澤田さんにとっても、男女四人で囲んだ囲炉裏は、思い出深い最良の一夜となったことでしょう。(^^)

澤田さんはご結婚相手の男性の紋付袴の調達に悩んでおられ、今回都合を合わせてお会いして何とか揃えることができたのでした。ご主人はアメリカ人でなんとスリーサイズがオール125cm、足袋のサイズは30cmというお相撲さんクラスの方。ぜひともキモノを着たい!とおっしゃるご主人のため、何度もメールをやり取りしては調達方法を検討していたのでした。結局すべて浅草で調達することができたのですが、この話の詳細は後日「和服見聞録」で紹介したいと思います(澤田さん、どうぞお幸せにねっ!)。

それにしても、いいお店を紹介してもらいました。また今度誰か誘って行きたいなあ。ちなみに、小さなお店なので人数が多い時は予約しないと無理かも知れません。3~4人までなら今回のように予約無しでも運次第で入れます。場所はちどり屋さんを出て左手の道(浅草寺とは反対方向)を真っ直ぐ大通りに出るまで進み、通りを渡った右手の角にあるお店です(ゆっくり歩いて5分位)。みなさんもぜひ一度行ってみて下さい。今度行く時はぜひとも和服で行きたいお店です。

1998/04/28今月のオマケ

これは、4月17日(金)放送の、フジテレビ「笑っていいとも」に出演の中村玉緒さんお召のきもの。「銀座もとじ」さんの衣装提供で、こういうのは、一回限りの使用だそうです。使用後は、希望者に格安で販売するとのことなので、希望者は問い合わせてみて下さい(この着物は洗い張りに出してから再販するそうです)。玉緒さんは一応好感度ベスト3の芸能人ではあるけど、欲しい人いるかなあ?(^^;ちなみに、今度のワールドカップの応援番組?の司会を「さんま&玉緒」がするそうで、その時に玉緒さんが着る着物も、また衣装提供の予定だそうです。

もとじさんの所は、こういうTV出演者の衣装や「美しいキモノ」誌などで掲載された有名女優さんたちが着る衣装提供をやっているので、興味のある人はチェックを入れておけば、こうした新古品?が格安で手に入りますよ。